本命狙いに徹するとどうなる?
本命狙いに徹するという賭け方は早く確実に負ける方法の3番目。それは、競馬なので大穴など狙わず、じっくり本命馬券で攻めること。
多くの競馬評論家は、まずいちばん勝ちそうな馬はどれかという予想を行い、本命の馬に◎をつけ、次善の対抗馬に◯、3番手以下にも適宜いろいろなマーク△、▲、☓をつけます。
一般の人々は、これらの印をもとに、自分なりの予想を行って馬券を買います。多くの専門家の意見が一致し、一般のギャンブラーもその予想に同調した場合、本命や対抗のからんだ馬券が多く売れます。その結果、その馬券の払戻金額は少なくなります。
予想の大家として知られていた専門家の1人が某有名人。
彼は、新聞や雑誌のコラムで5~6点に絞った予想を担当していましたが、その予想は当たる確率がかなり高く、多くの同調者を生むのが常でした。
その結果として、仮に当たったとしても倍率の高い馬とはならず、当たる確率が高いにもかかわらず、トータルの収支はあまりよいものにはならなかったのです。
本命を多め、穴を少なめに買うと・・・
1番早く確実に負けてしまう賭け方とは何か。それは倍率の低い馬券(本命)を多めに、倍率の高い馬券(穴)を少なめに買うことなのです。なぜそうなのか。
例えば、A、B、C、Dのボックス馬券で総額12000円の賭け金に対し、平均すれば6つの各組み合わせに2000円ずつ賭けることになりますが、A-Bは倍率が5倍しかないとすると、2000円で当たってもプラスになりません。
そのため、この場合A-Bに3000円を振り分けます。その代わりにC-Dが20倍の予想なので1000円でも当たれば収支はプラスになるはずなので、C-Dは2000円ではなく1000円にするといった買い方です。
この操作は、どれが当たっても少しだけプラスになるという点で、なんとなくいい方法だと納得してしまいがちですが、逆に胴元にとっては望ましい客のタイプです。勝つ時は少額で、負ける時は大きく負けてくれるからです。